はじめに

 私たちは、それぞれ様々な立場で子どもと子どもの本に関わっています。その中で、図書館の蔵書の充実こそが、成長過程にある子どもの読書の助けになると考えるようになりました。

    蔵書の充実と言ってもアプローチの仕方はいくつか考えられます。ひとつは、読みたい本が読みたい時にあるという蔵書の種類多様性と複本等の量の問題です。

  しかし学校図書館も公共図書館も予算も場所も限られています。私たちは量ではない方法を模索しています。

   昨今、子どもたちが自分で選ぶことに重きを置いた読書推進が行われることが増えているように思います。

   けれども読書体験が豊富で、読書好きには選ぶことは楽しみですが、読書の入り口にいる子どもたちとって、選ぶことは大人が考えるほど、簡単なことではありません。

 図書館の蔵書構成が子どもたちの読書習慣の助けになるはずです。ただ万人向けの選書リストなど作れるわけがありません。

 そこで、同じ予算枠である市内単位で選書リストが作れないか考えることにしました。

 時間と手間がかかる上、難しい作業にプライベートな時間を使って敢えて取り組んでみたいと考える有志が集まって研究所としました。

ブログについて


 上田子どもの本研究所を作ろうと思い、呼びかけをした山浦がブログを書いています。趣旨に賛同してくれる仲間ができ、とりあえず集まろうというところまでは話が進んだのですが、様々な立場の人が一堂に会するのは、想像以上に難しく調整がつかないまま、コロナ禍になりました。

 このままでは企画倒れになると、危機感を覚え、とりあえずホームページを立ち上げブログを更新していくことにしました。

 お伝えしていることは、上田子どもの本研究所の基本姿勢となる考え方の提案です。このブログが考えを整理するきっかけになり、文章で議論が深まらないか模索しています。読んでくださった皆さんのご意見お待ちしています。