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読みたいという気持ち

 自発的に読書をするというのが、多分読書推進の目指すところだと思う。翻って、自発的に読書するために何が必要かと言えば、読みたいという気持ちだと思う。

 そしてその読みたいという気持ちが生まれるのは何かと言えば、本に対する期待感かなと思う。そしてその期待感は、本が面白い物だという経験の積み重ねが支えているのだと思う。

 こう考えると、大事なのは経験の積み重ねと面白さの深さではないかと思う。

 一回読んだら飽きる面白さは、この場合当てはまらないし、面白さの経験の積み重ねは、ひとり読みを始めたばかりの子ほど、はずれを引かないことが大事になる。

 読書経験を重ねると分母が大きくなるので、はずれを引いたとしても、これは例外だと思える。読みたいという気持ちを育てるには、読み初めの時の過ごし方が重要になると思う。