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速読とイメージ

 東洋経済オンラインで 

『LIMITLESS 超加速学習 人生を変える「学び方」の授業』の著者で脳トレーナーのジム・クイックさんの記事を読みました。

 速読について書かれた記事でしたが、驚いた事に、彼は「頭は主に言葉ではなくイメージで考える。言葉は思考やイメージを伝えるための道具にすぎない。だから読書をするときは、内容を視覚化するといい。読む速度や読解力を大きく高められる。」と述べています。彼は速読の方法として、イメージすることを勧めているのです。

 私はストーリーテリングをする際、言葉からイメージを固め、そこに言葉をつけるというやり方で語っています。

 速読のための方法と言われてもまずしっくりしませんでした。個人的に速読には興味がないというか、早く読む事に魅力を感じていない事と速読が目指しているスピードが尋常ではないと感じていたからです。

 けれど彼の記事を読んでいると、速読は、私が感じていたような、元々早く読んでいる人がより超人的なスピードを求めるものばかりではなく、読むのが苦手な人のスピードアップも含まれている事に気がつきました。この苦手な人のスピードアップは、ひとり読みを始めた子どもたちの取り組みへのヒントになるのではと感じています。

 そして、ストーリーテリングが読書に近く、聞く読書として子どもたちのひとり読みを応援する力があると感じてきたのは、イメージすることを子どもたちが感じるからなのかもしれないと思いました。