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やっぱり読書

 子どもが読書をするために必要なことは何かという手段の話はよくされている気がするしますが、子どもの読書に関わる人の姿勢や資質の話はあまりされていない気がします。

 それは、子ども読書推進に関する法律が、すべてのおとなが子ども読書推進に関わるべきだと定めているからかもしれないと思っています。

 すべてのおとながという考え方はとても魅力的だと思います。

 専門家がやればいいと考えると、特別なものになる反面、非日常なものになってしまいます。

 すべてのおとなとすることで、読書が日常と切り離すことができないもので、読書を生活の一部として定義していると感じることができます。

 そして、読書することが特別なことではなく、当たり前のことになることを目指しているからだと思います。

 求められているのは、子どもを取り巻くおとなの一人として、日常に読書を取り入れ読書が楽しいものだということを身をもって示すことなのかなと思います。

 多分、改めていうまでもないことで、何を今更ということですが、仕事で子どもたちと関わっていると、行き詰まることや、無力感に囚われることもあるかと思います。

 そんな時こそ、読書しましょうという提案です。仕事とプライベートの境が見えにくい職種です。自分の楽しみのための読書を忘れないことも大事だと思います。