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いろいろあるけれど

 図書館に関わってきて、感じているのは、図書館は有機体というか、生物に近い存在ではないかということです。

 新しい情報は、途切れることなく発信され続け、図書館はそれを取捨選択しながら、収集し、提供し、保存しています。

 日々、進化しているというか変化しているもので、形が定まらないところが生物的だと感じます。

 そして利用者や図書館が存在する社会からの刺激を吸収し、影響を受けていく様も、有機的です。

 仕事として捉えると、毎日平穏に、何事もなく、やるべきことをやっていくことの方が、仕事が捗る感じがすると思います。

 けれど、図書館が様々な刺激によって、形作られているとすれば、思わぬことに巻き込まれたりすることは、意外と大事なことなのではないかと思います。

 ですから、いろいろなことが起こることを、厭うと、図書館が淀んでいってしまう気がします。

 何か問題が起こった時は、原因を追求を犯人探しにしてしまわずに、問題を整理して、現状で対応できる方法を考えていくことが、大事なのだと思います。生物である私たちも日々そうやって暮らしています。図書館も同じように捉えていくと、必要以上の無力感や諦めに囚われずに関わっていけるのかなと思います。

 それにはやはり、ひとりで抱え込まないことが大事です。一緒に考えていける仲間を作っていきたいと思います。