手をかけるという言い方をすると、懐に入れるというか、親子のような関係を想像する人もいるかと思います。
距離感としては、関わることを怖がらない、責任持てないから放置ということをしない位の、コミュニティーの一員といった感じを、私は思い浮かべています。
一般の図書サービスと、児童サービスの違いは、この距離感の違いも含まれていると感じています。
どちらも、利用者主体で、利用者の要求に添って資料提供するという点では同じなのですが、子どもの場合、何が知りたいか?から伴走する必要が生じることが多いからです。
図書館職員の立場で手をかけるというのは、おとなでは踏み込まない部分へ一歩踏み込むことというか、相手との距離感の違いなのではないかと思います。
子どもの場合、要求をきちんと汲み取るには、使っている言葉の意味から確認しながらいく必要を感じています。
こう書くと目新しいことではなく、基本に忠実にということになるかと思います。
けれど日常業務でいつもできるかというと難しいのだと思います。
丁寧に基本に忠実に業務を行うには、人手がいると思います。これは現場だけでは解決できませんが、解決できるまで、放っておいて大丈夫と思えない位、子どもが言葉を上手く使えていないことが増えていると感じています。