会議などで、どう活動に落とし込んでいくかという手法を考えるとき、できることからやっていきましょうという言葉が使われることがあります。これといった解決策が見つからないけれど、何もしない訳にはいかない時に肯定的に使われている感じがします。
けれどできることという言い方は、共有するのが難しい言葉だと思います。資格などの有無ともつながるのですが、手順を覚えたり手順を知っているということが、必ずしもできるという言い方に当てはまるとは限らないからです。
そしてできると本人が感じることと、できると他人に評価されることにも幅がある気がします。主観が反映される許容範囲の広い言葉なのだと思います。
だからこそ一定の合意が取れやすい言葉で、答えとして受け入れやすくわかり合った気持ちになれます。
答えが出ない感じというのは、もやもやしますし、宙ぶらりんで落ち着かないことだとは思います。けれどこの答えが出ない状況で考え続けることが大事で、考えられることがおとなの役割なのかなと思います。
焦れずに宙ぶらりんの状況に耐えて、それでも考え続けることでしか、見つからないものがあるのだと思います。
けれど結局見つからないのかもしれないので、無駄だと見切りをつけることが大事だと思っている人の方が多いかもしれません。
それでも考え続けることで、もしかしたら扉が開くかもしれないという希望を持ち続けていきたいと思っています。