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不具合を微調整する

 グループで活動していると、思わぬ事が起きる事があります。きちんと目的を共有し、運営方法を定めていたとしても、意外な事が起きるものです。不具合が起きた時というのは自分たちの活動を見直すチャンスだと思っています。

 子どもの本に関わることは、長期的な活動が多いと思います。短期決戦のものというのはあまり存在しないと考えています。というのも、読書は日常のものでなので、ハレではなくケの活動だと感じているからです。

 そんな中で対応に迷うことが起きた時、自分たちの目的に立ち返る事が大事だと思います。人が関わる活動の場合、何をもって良しとするかに工業製品のような明確な基準を定める事ができません。明確な基準がないことは人を相手にする時の良さでもありますが、活動を不安的にさせてしまうこともあります。変化し揺らぐ事が前提の人が対象の場合、目的というか、どこを目指しているのかという感覚を持ち続ける事が大事だと思っています。想定内という言い方をしますが、何が起こっても想定内で事が進むような計画が必要だとは思っていません。

 目的を見据えて、必要に合わせて不具合を微調整する事で、価値観などが変わっていく時代の変化に、自分たちの活動が適応していくのだと思います。振り返ると大きな変化が起きているのかもしれませんが、生き残っていく事は、こんな微調整の積み重ねがもたらす結果なのかもしれません。