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やってみて考える

 私はやってみて考えることが好きです。やる前に予測したり計画を立てることは苦手ではありませんが、計画を実行することは苦手です。。綿密に計画すればするほどやった気になって行動につながらないという典型的な計画倒れなのです。

 ですから私が始めることは見切り発車のことが多いです。やっていることがささやかで責任がかからないからと思われるかもしれませんが、失敗したら失敗した時に考えても間に合うこともあると思うのです。そして感覚を研ぎ澄ませて今取り組んでいることに集中したいと考えています。反応が読みきれない子どもと活動することが多いので特にそう思うのかもしれません。自分の得手を活かした結果ともいえるので、他の人におすすめする程のことではありませんが、このところ計画して動くことだけでは身動きが取れないことが増えてきた気がしています。今までのやり方がいよいよ変わる時なのかもしれません。

 実は変わる予兆はあったのだと思います。コロナ禍以前から少子高齢化社会に対応した社会の変革が必要だと言われてきましたが、結局対策が遅れ超少子高齢化の時代を迎えています。前例を踏襲して事を行えば問題が起こる事なく安定した結果を出せた時代が終わったのではないかと思います。予測不能な事柄も増えていて、社会は重苦しい空気に覆われています。特にコロナ禍以降、予定は未定なことも増えていて、計画通りに事が進まない体験を重ねた結果、予定を立てる事に無力感を感じることもあります。いったいどうしたらいいんだということが増えた今、誰かが立ててくれた計画を正確に実行していく力だけでなく、計画の修正力が必要になっているのだと思います。それは想定外のことが起こってからの修正力なので、計画を変えるというより最善策を考えて実行できる力とも言えるかもしれません。手前味噌ですが、やってみて考えることも必要になってきていると感じています。