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データの読み方

 学校は教育の公平性が問われる場所なので、均一な図書館サービスをするという考え方が必要になります。そのため図書館同士を比較するのですが、その基準は貸し出し冊数や蔵書数といった数字が基盤になります。その方が比較しやすいからです。

 先日、数字に強い友人と話をしていて、データの読み方の話になりました。その中で平均値と中央値が違うということを知りました。恥ずかしながら私は中央値という言葉すら知らなかったのです。これがわからないまま比較すると、知りたいことと違う答えを導き出すことになりそうです。最近はデータで根拠を示すことが増えているだけに、データの特性や扱い方を知らないままでは根拠になりません。新しい指導要領でデータを分析し課題を解決するための統計教育の充実が取り上げられていますが、子ども以前に自分の知識が危ういことを知りました。

  その時友人に教えてもらった平均値と中央値についての説明だけでも、貸し出し冊数などは平均値だけでは実態が掴めない部分があると思えました。せっかくデータベース化され貸し出しのデータがあるのですから比較検討の地盤はできています。数字に強い訳ではないので敬遠していましたが、データの特性を確認して数値を見るところからでも手をつける必要があると感じています。ひとりでは無理かもしれませんが得意な人に力を貸してもらいながらデータをきちんと読めるようになりたいと思いました。