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使いやすさは難しい

 昨日市役所に行く用事があって久しぶりに上田市役所に行きました。用事がある部署は新築された市役所に引っ越していたので初めて新しい市役所に入りました。まだ床に防音ボードが敷いてあったりしましたが、広々として、一面ガラス張りの美しい作りでした。入り口から奥に向かって一直線に各部署の受付カウンターが一本の道のようにつながっていてその前に幅の広い通路兼受付待ちのスペースが取られています。そしてカウンターの向こうはワンフロアになっていて職員の人たちが全て見渡せる作りです。そして銀行のように受付の機械があり、来庁者が自分の用事の内容に合わせて機械を選びタッチパネルの表示を選んで押すことで受付番号が発行される方式でした。そして受付番号が表示されるまで待つ形になるのですが本当にこの選択で良かったのか不安になりました。幸いなことに問題なく用事を済ますことができましたが、確認できないまま待つのはストレスでした。何しろカウンターの向こうには100人以上の職員が黙々と働いているのが見えています。見えているのに声がかけられないシステムは言葉が通じないところで迷子になった気分で疲れました。このシステムに慣れていけばこういった不安がなくなるのかもしれないとは思います。けれど以前の市役所の様に迷路のような作りでも、そこに行きつけば間違いなく用事を済ますことができ、カウンターの前にたてば自動的に職員の人が気がついて声をかけてくれる形式は実は市民にとっては悪い作りではなかったのではないかと思ってしまいました。