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文章で意見交換

 直接会って話をする機会が減ってきている今、文章で意見交換することが増えてきました。何度も書いていますが私は筆不精で中でも手紙は大の苦手で失礼することも多かったので意見を書いてやり取りすることにとても戸惑いました。けれど必要に迫られて書いているうちに発信するだけとやり取りすることには違いがあるということを感じるようになりました。

 文章で正確に伝えようとしたら、言葉の定義から始める必要があります。この場合この言葉をどういう意図で使っているのかというところまで明確にしてはじめて説明が活きるのだと思います。例えば学術論文などが正確に伝える文章の筆頭です。ですから正確に伝えることを追求すると文章量が多くなります。言葉を惜しんでは齟齬が生まれるからです。そして読む方は正確に受け取るぞという強い意志を持って読むので、文章の多さやくどさは問題になりません。

 けれど意見のやり取りのような内容は、お互い強い意志を持って読む訳ではないので、文章量の配慮も必要なのかなと思いました。メールなどを使うと文章量が画面の長さになるので視覚的に圧倒されることがあります。使っている画面の大きさにもよりますが、パソコンだとスクーロールの必要がない分量、スマホだと一回のスクロール位が限度かなと思います。そしてこの分量で書こうとしたら、テーマを絞らないと伝わる文章にはならない感じがします。まず何について書いているのかを明確に提示することで噛み合うようになる感じがしています。

 そして意見交換に苦戦している中で、メールは相手の文章の引用が簡単にできるので、自分の文章と引用部分を区別できるような表示になることがとても便利だと実感しました。これは文章でやり取りする際に論点がずれることを防げるので、メールはやり取りを想定したツールなのだと今頃気がつきました。体験型でやってみないと理解できないため、何を今更と自分でも思いますがやはりツールを使いこなすことも大事だと改めて思いました。