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適応していく

 マスク生活が長くなり、マスク着用で話をすることが日常的になりました。マスク生活では表情で伝えることができないせいかしっかり伝えようと思うと、話すときに無意識に身振り手振りを使っていることに気がつきました。ボディーランゲージは体系化されたものですが、特に学んだわけでもないのに無意識で取り入れていることに驚いています。なんとか伝えたいと思う気持ちが体を使うことになるのだと思いますが無意識で出るからこそ有効で、使わなければと思って取り入れるとわざとらしいのではないかと思っています。感覚としては、手紙を書くときには使わないのに、メールを書くときには顔文字などを使う感じです。お作法で顔文字を入れる訳ではなく、使いたい気分の時に使う感じでしょうか。

 そして思うのは人間のたくましさと可能性です。コロナ禍という、生活の仕方を否応なく変えざるを得ないという困難が降りかかっても、その中で適応するために変化していけることは希望だと感じています。そして環境に順応できてきたからこそ生き延びてきたという人類の歴史を思い起こしています。できれば巻き込まれたくなかったというのが本音ですが、過去の様々な困難を超えてきた人たちも同じ思いだったのだと思います。やはり置かれた場所で自分の持てる力を使い最善を尽くすしかないのでしょう。力を発揮するために考え工夫することも大事ですが、伝えたいと強く思うことが答えを導き出すこともあるのだといつの間にか体を使って話をしていることで気がつきました。