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2種類のブログ

 自分の書いているブログを比較してみて、このブログに足りないものが見えてきました。今問題点だと考えていることやどういう方向に持っていきたいのかということは書いていますが、子どもの本の選書をしたいと言っていながら、選び方について書いていないことに気がつきました。もうひとつの方は語り手に向けて書いているので、語るというのはどういうことなのか、重要なことは何かを語り手自身のことからテキスト、聞き手など切り口を変えて具体的に書いています。

 けれどなぜ選び方に踏み込めなかったのかについて心当たりがあります。図書館での選び方を考えようとすると選書基準が思い浮かびます。選書基準はおおよその目安で具体性がありすぎてもなさすぎても使いにくい印象があります。法律などがいい例ですが何事も例外やグレーゾーンが生じがちです。そのため選書基準も実用的で汎用性のあるものを作るのは至難の技です。汎用性で思い出すのがこんまりメソッドといわれる片付け術です。これが世界的に受け入れられたのは「ときめく」という非常にわかりやすく万人に応用できる基準を使ったからだと思います。この「ときめく」ほど劇的ではないにしろ、選書に関して今までのものと一線を画したわかりやすいものを求めて考え続けた結果、書けるだけの答えに行きついていないのです。

 こうやって現在の状況を書いてみると、結構無謀なやり方をしていることに気がつきました。選書基準から始めようとしているのですから書けないのは当たり前です。選書基準がなくても私は子どもが自分で読むための本を選んで、子どもたちに渡しています。今選んでいる本についてなら書けます。なぜこの本を選んだのかを書くことが選書するための視点を洗い出すことになり、書いた本の数が増えればそれが選書基準のヒントになるのではないかと考えています。読み始めの子どもたちと関わっているので、その時期の子どもたちへの本についてこれからは書いてみたいと思います。