· 

学校図書館が

 学習指導要領の変化に伴い学び方が変わろうとしています。また児童生徒1人1台のタブレットが配備され学校でのネット環境が整備されました。前例がない新しい取り組みが始まっています。前例がないということは、やりながら問題点が見つかればその都度考えていくということで臨機応変の対応力とどこへ向かっているのか見通せる力が必要だと思います。

 そんな中で学校図書館もインターネットとの関係を考える時が来ていると感じています。校内のどこでもインターネットにつながり調べる事がどこでもできる環境を得て子どもたちがインターネットの方が利便性が高いと思ってしまわないように、情報収集がどういう事なのかを伝えていかなければなりません。本から得る情報にもインターネットから得る情報にも長所と短所があり、それぞれの優位性を知り必要に応じて使い分ける必要があるからです。

 まず手始めに学校図書館は、今までインターネットが使えない事が前提で資料収集していた内容を見直す必要が出てきていると感じています。そのために調査研究のための情報収集と活動のための調査とを分けて考えたらどうか思います。知りたいことを整理し情報を収集し内容を精査し裏づけをとっていくような探究的学習に図書館はその威力を発揮します。けれど〇〇の作り方とか〇〇がうまくなる方法などは動画で見た方がわかりやすい事が多い上、種類も豊富でどんな内容でもほぼ何かしらの情報を得る事ができます。図書館でもインターネットで検索することを禁忌とせずインターネットの特性を伝え使って見せることもこれからは必要なのではないかと思っています。ただインターネットの情報を情報として使うには本と違う配慮と情報を使うための知識が必要なので検索方法を教えて終了にはなりません。ルール作りや教え方など新しく取り組まなければならないことは増えると思いますし、それは学校全体で取り組むことだと思います。けれど新しい環境はインターネットを排除して子どもを守るという今までのやり方では対応できないものです。学校図書館は学校情報センターとして本とインターネットの関係を教える一端を担うことを期待されていると思います。