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コロナで

 じわじわと警戒レベルが上がって、いつの間にか感染警戒レベル5、新型コロナウィルス特別警報2が発出されました。警戒しながら暮らしているのに感染が広がると無力感に苛まれる感じがします。人との接触を減らすために、様々な催しが中止になり外出を控えることは仕方のないことですが、不要不急という言葉が繰り返し使われるとやりきれない思いが膨らみます。今控えなければならないこと=不要不急という図式が成り立ってしまうからです。暮らしている中で何が必要なのかは人によって違います。また人と会うことなしには人間としての暮らしが成り立たないと思います。それでも感染の拡大を防ぐために必要なことでも我慢して暮らしましょうというのが今回の掲げられているメッセージなのだと思います。ですから「人との接触を最小限に留めるため外出をできる限り控えましょう」だったらこんな思いにならないのかもしれないと思ったりしています。

 また言葉に対する感受性は一律ではないので、警戒を呼びかけること自体難しいのだと思いますが、厳しい言葉を選択しないと伝わらないのは、社会生活を送る上で生きにくいことなのだと感じています。今の社会は自己責任、プライバシーといった個人の裁量が尊重されていますが、感染を抑えるという個人では完結しないことに取り組まざるを得ない状況です。個人では如何ともし難いことと、個人がやらなければならないことを改めて洗い直す機会なのかもしれないと感じています。

 どちらにせよ、コロナ対応として公共図書館や学校などを管理運営している側は難しい判断を迫られる事が増えています。公共図書館や学校を閉鎖せざるを得ないような状況が来ないよう、個々が感染予防に努めていかなければならないのだと思います。