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パソコンが

 自宅で使っているパソコンの電源が入らなくなり、いよいよ寿命かと青くなりました。パソコンは高価な割に寿命が短いと感じています。以前不具合がおきた時メーカーに問い合わせたら5年前のモデルを骨董品的な言われ方をされ愕然とした事がありますが、実は頻繁に買い替えていくものという社会的な合意が取れているものなのでしょう。また電化製品の安定した使い心地に慣れているものとしてはパソコンは不安定で、不良品なのかパソコンの特性なのか迷うようなこともあります。このパソコンを学校で一人一台配備し使おうというのですから、現場の大変さは想像に難くありません。将来的にはパソコンを今のおとなの平均より自在に活用できる人が飛躍的に増えるのでしょうが道のりは平坦ではないと感じています。

 中でも一番の気がかりはパソコン自体の寿命の短さです。家庭でも買い替えを負担に感じるものを地方自治体が支え切れるのか、今回は国のGIGAスクール構想に基づいての配備で急ピッチで進みましたが、今後も同様のサポートがあるのかは未定です。人口減少に伴い地方自治体の財政的が厳しさを増していく中での今回の方向転換は今ついている他の予算が削られることを意味しています。図書館などは、ただでさえ少ない予算で人件費も図書費も賄われています。既に削れるだけ削っているため次に怖いのは背に腹は変えられないとばかり極端な選択がされる事です。図書館不要説が起こらないとも限りません。私も体育施設は使わないので必要性を感じなかったりしますが、実際図書館を日常的に使っていない人にとっては必要性など感じない人もいると思います。学校図書館も学校教育法で学校施設には図書館があることが定められていますが、パソコンがあれば図書館があるのと同義だと曲解されていかないという保証はありません。財政難の時ほど私たちは慎重に守らなければならないものを見極めていく必要があると感じています。