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動き始められそう

 昨日子どもの読書に関する意見交換をZOOMでしました。私は昨年小学校で一回ZOOMを使った本はともだちをしたことがありますが、それは片方向の配信といった感じで、使った印象はユーチューブをアップしているのとあまり変わりませんでした。けれど今回は双方向でやりとりをしたため、遅ればせながらのZOOM会議デビューでした。その中に中学生に20年ほど地道にブックトークをされている方がいらして、その方がやはり変化を実感できるほどになるには10年はかかるとおっしゃっていたのが印象的でした。10年間、同じ中学でブックトークをすると学校図書館の蔵書が変化してきてそれが中学生の読書が変化する土壌になるのではないかというご意見は、選書の重要性が証明されたようで意を強くしました。あと意外だったのが学校での読み聞かせボランティアの活動が浸透したことで中学生が絵本を紹介されることに抵抗感がなくなったという話です。その方が中学でブックトークを始められた頃は、紹介する本に絵本を入れると聞き手の中学生が表情を曇らせたものだったそうですが今は絵本を歓迎する雰囲気があるのだそうです。絵本と一口にいっても色々な作品があるので絵本に対する抵抗感が薄れたことは中学生にブックトークをする上ではプラスに働いたそうです。ひとり読みを始めた子どもたちと付き合っていても私が本はともだちを始めた頃より読めなくなっていると感じるのですから、その延長線上の中学生が読めなくなっているのは想像がつきます。絵本を使うことができなかったらブックトークは困難だと思われるのももっともだと思いました。

 そして小学生から中学生まで継続して支援ができれば、変化はもっと大きく感じられるだろうと思いました。手前味噌ですが上田子どもの本研究所は上田に限定して活動しようとしています。地域を限定することで子どもが読書にどう取り組んで欲しいのかをすり合わせることができ目指す子ども像を統一することで継続的な支援が可能になると思うのです。上田子どもの本研究所はまだ最初の一歩が踏み出せていませんがいよいよ機は熟したと感じています。コロナに阻まれてもZOOMなら会議はできると初めてのZOOM会議に参加して思いました。時間と場所を決めればもう始められると感じました。